Kin
日本では、ここ数年で仮想通貨に対する注目度が急速に高まっています。
これと同じことは海外でも起こっており、色々な国で仮想通貨が発行され取引されています。
今回取り上げる「Kin」も、そうした海外で発行されている仮想通貨の一つです。
日本ではまだご存知でない方も多いと思いますので、なるべく分かりやすく紹介していきたいと思います。
Kinとは?
仮想通貨は今では、全世界で発行されています。
Kinもその内の一つで、現時点でこそ知名度は高くないものの、今後日本でも所有者が増えることが予想されている仮想通貨です。
Kinは、カナダで発行されている仮想通貨です。
この「Kin」という名前は「Kinship」から取られており、人と人のつながりを意味しています。
Kinを発行しているのは、カナダの大手メッセージアプリ会社「Kik」です。
この会社は、LINEに似たソーシャルネットワーキングサイトで、カナダとアメリカで特に10代の若者に多く利用されています。
10代の40%以上が利用しているという調査結果もあります。
日本ではほとんど知られていませんが、カナダやアメリカではかなり有名で、ユーザー数は3億人を超えています。
Kinは、このKikの中で使用することのできる仮想通貨です。
Kinでできること
Kinの機能を簡単に説明すると、LINEポイントを拡大させたもの、ということになります。
個々のユーザーがウォレットを持ち、様々な決済をアプリ上で行うことができます。
ただ、何から何までLINEポイントと同じというわけではありません。
Kinはブロックチェーン技術を採用しているため、乗っ取りやハッキングの危険性の低い、非常に安全な取引を行うことができるのです。
以下で、具体的にどのようなことができるのかを紹介していきます。
Kikのアプリ上には、音楽、映像、記事、写真といった各種のコンテンツが投稿されています。
Kinを使えばこれらのコンテンツを購入することができます。
また、こうしたコンテンツを投稿することで報酬としてKikを受け取ることもできます。
Kinは友達や知り合い、あるいは有名人に対して簡単に送金することができます。
しかも、ブロックチェーン技術を採用しているため、受け渡しを直接的に行うことができ、尚且つ手数料もかかりません。
Kik内には、ボット(LINEにおけるグループのようなもの)と呼ばれるアプリ内の店舗があります。
このボットでは、ネットショッピングをしたり出前を取ったりできるのですが、その決済にもKinを利用することができます。
Kinというのは、決して使うばかりではありません。
公式アカウントのグループから優先メッセージを受け取ったり、アンケートに回答したりすることで、新たにKinを獲得することもできるのです。
しかも、InstagramやFacebookの広告とは違って、自分がフォローしていないアカウントのお知らせについては受け取りを拒否することができます。